五十肩は20人から50人に一人の割合で発症します。
原因は肩の関節を構成する骨や筋肉、靭帯や腱などの老化で炎症が起きているからと考えられております。
また肩関節の動きをよくする袋(肩峰下滑液包)や関節を包む袋(関節包)が癒着することで動きの制限や痛みが出現するとも考えられています。
痛みで髪が洗えない、結べない。
ズボンにシャツを入れる動作で痛みが出る。
背中を掻こうとすると肩の痛みで掻けない。
反対側の肩に手を動かそうとすると、痛みで届かない。
何もしていないのにズキンズキンと鈍い痛みがある。
夜間に痛みで眠れない、寝ていても痛みで起きてしまう。
など、上記の症状は五十肩の患者様からお聴きするお話です。
当院では五十肩の患者様に対して、痛みを抑える治療と運動療法で可動域の改善を目指す治療を行っております。
まず患者様から詳しくお話を伺い、実際に肩を動かしていただき肩のどのあたりに痛みがあるのかを把握。
次に検査と触診を行い原因となっている組織を何点か絞り込み鍼やお灸で治療していきます。
鍼やお灸をすることで血流を促進し、痛みの物質を流し抑えることで肩の運動療法を痛みなくスムーズに行えるようにします。
肩の動かしにくさの原因が痛みだけであれば比較的早くよくなるのですが、痛みによって肩を動かさない期間が長くなることで筋肉が伸縮性が悪くなったり、関節包などが癒着して動かしにくい場合はよくなるまでに時間がかかることがあります。
一般的には3ヶ月から6ヶ月でよくなるのですが、長い症例では1年から2年治療にかかる場合も。
鍼灸治療では痛みを抑え運動療法を合わせて行うことで、治療期間が短くなると考えております。
治療方法も鍼に電気を流して痛みを軽減する方法や置鍼という方法があります。
五十肩でお困りの方は、ぜひ鍼灸治療をお試しください。