今回は便秘についてお話しようと思います。
便秘とは、健康時の状態に比べ排便回数が少なくなり硬い便を、数日に一回くらい出す状態を言います。
便秘では便の水分量が異常に少ないことが重要。
極端な場合では2~3日の排便でも特に苦痛がなければ便秘ではないし、1日2、3回の排泄があっても苦痛が伴うなら便秘というそうです。
一般的には24時間から48時間に1、2回規則正しく排便があるのが普通で、水分量は70%。
便秘は二種類に大きく分けられ、一つは原因が特定されない突発性便秘と原因が特定される二次性便秘とがあります。
一時性便秘は生活環境の変化やストレスなどで生じる一過性単純性便秘と3つの慢性便秘があります。
慢性便秘の分類
弛緩性便秘・大腸の運動が弱くなることで、便が大腸に長時間停滞し余計に水分を吸収してしまい便は固くなることで出にくくなります。
肩こりや頭痛、めまい、倦怠感などの症状が出ることも。
治療は、腸管の動きを促す目的でおこなわれます。
おへそより下のツボを使用して治療し、合わせて腹筋運動の指導や食事指導。
痙攣性便秘・左側結腸の緊張と蠕動運動が亢進し、便の動きが妨げられることで起こります。
過敏性腸症候群の便秘型でよく見られ、下痢と交互に起こり排便時に腹痛があり便を出すと痛みは治ります。兎糞便が特徴。
治療は、自律神経の調節を目的におこなわれます。心身のリラクゼーションをはかり、大腸と関係するツボに低刺激で治療します。
直腸性便秘・便が直腸に達しても排便が起こりません。多くの場合は、便意の我慢が習慣化して排便反射が弱くなっていることが原因。
治療は、お尻にあるツボを刺激して便意を促します。また我慢せずに排便する習慣をつけることで正常な状態に戻していきます。
便秘でお悩みの方は多いのではないでしょうか?
お薬や水分補給と共に鍼灸治療も合わせてみてはいかがでしょうか、お持ちしております。