『肩こり』
肩こりは、首すじ、首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴うことがあります。
肩こりに関係する筋肉はいろいろありますが、首の後ろから肩、背中にかけて張っている僧帽筋という幅広い筋肉がその中心になります。
今回はそんな辛い肩こりに対して簡単にできるセルフケアをご紹介します。
肩のコリをほぐすツボ押し
両腕と両肩は、首を中心としたヤジロベエのようなものです。
だれでも利き腕がありますから、肩の左右のバランスは崩れやすいもの。
肩のコリは、腕から肩にかけての横のラインの慢性疲労ともいえます。
首を回したり、左右に傾けたり、横のラインの伸ばしながらツボを刺激しましょう。
肩井(首の付け根と肩先の中間、やや背中側)
『井』は大きなくぼみを表します。
肩井に中指をあてて『肩』をすくめると、筋肉と筋肉のすき間があることがわかります。
肩井の刺激は押しすぎず心地よい強さにしましょう。
玉枕(後頭部の真ん中にある骨のでっぱりから、親指の幅1本分ほど外側)
後頭部の真ん中にある骨のでっぱりを、枕にあたる骨(枕骨)と呼んでいました。
『玉』は左右の鼻の穴のことです。
このツボを刺激するときは息を鼻から勢いよく出すことで、ストレス解消にもなります。
手三里(肘を曲げた時、腕の外側にできるシワの先端から、指の幅3本分手首寄り)
『三』は上・中・下の空間、すなわち胴体内部の空洞をあらわします。
『里』は裏、すなわち内臓のことです。
三里は手にも足にもあり、どちらも内臓の働きを助けるのに効果的なツボ。
手三里を押して首を動かすと、効果は食堂と気管の通り具合にも影響します。
合谷・後谿(合谷・親指と人さし指の骨が分かれるところの、人さし指寄り)
(後谿・手を握ったとき、小指の付け根に出シワの先端)
古代のお医者さんは、強く感じるツボを『谷』、 比較的弱く感じるツボを『谿』の字で表しました。
合谷と後谿の刺激を比べると 合谷は強く後谿はそれより弱く感じます。
2ヶ所同時に挟み込むように刺激して、肩甲骨の動きをスムーズにしましょう。
いかがでしょうか。
ゆっくり呼吸しながらツボを刺激してみると、少し肩こりが楽になりリフレッシュ できたのではないでしょうか。
まだまだコリが残っている、今以上に肩のコリを楽にしたい方は、一度鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか。
今あげたツボ以外にも、多くの肩こりに効くツボがございます。
いつでも当院にご相談ください、お待ちしております。